【損害保険ジャパン】特徴を徹底解説 | 世界一面白い企業研究

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就活生にとって、企業研究は重要な一歩です。特に損害保険業界の大手である損保ジャパンは、多くの学生が注目する企業の一つです。損保ジャパン企業分析を通じて、この会社の特徴や強みを理解することは、キャリアプランニングに役立ちます。3メガ損保の一角を占める損保ジャパンは、保険業界で重要な位置を占めています。

この記事では、損保ジャパンの会社概要や事業内容を詳しく解説します。また、損保ジャパンの強みや求める人材像についても触れ、就職を考える学生に役立つ情報を提供します。損保ジャパンのITへの取り組みや、インターン・新卒採用の情報、就職難易度なども取り上げます。さらに、なぜ損保業界が就職人気を集めているのかについても考察します。

損害保険ジャパンの会社概要

損害保険ジャパン株式会社は、国内損害保険市場でトップクラスのマーケットシェアを誇る大手保険会社です。SOMPOグループの中核を担い、約2,000万人の顧客基盤を持つ企業として知られています。

設立年と資本金

損保ジャパンの創業は1888年(明治21年)10月にさかのぼります。長い歴史を持つ同社の資本金は700億円で、国内損害保険業界における主要プレイヤーとしての地位を確立しています[1]

事業内容

損保ジャパンの主な事業内容は多岐にわたります。主要な業務として、火災保険、海上保険、傷害保険、自動車保険、自動車損害賠償責任保険などの各種保険の引き受けが挙げられます。また、他の保険会社の業務代理や事務代行、債務の保証、確定拠出年金事業、自動車損害賠償保障事業委託業務なども行っています[2]

従業員数と平均年齢

2023年3月31日現在、損保ジャパンの従業員数は21,705名に上ります。内訳は男性8,075名、女性13,630名となっています。全従業員の平均年齢は44.6歳です[2]

損保ジャパンは、多様な販売ネットワークを通じて顧客のニーズに対応し、保険商品だけでなく、グループ各社と連携した各種サービスの提案や事故防止のための提案も行っています。また、本社部門には多種多様な部門があり、リスク管理部、法務・コンプライアンス部、人事部、広報部など、様々な専門分野をカバーしています。

損害保険ジャパンの事業内容

損害保険ジャパンの事業内容は、主に損害保険事業を中心としています。同社は、火災保険、海上保険、傷害保険、自動車保険、自動車損害賠償責任保険などの各種保険の引き受けを行っています[2]。また、保険料として収受した資産の運用も重要な業務の一つです。

営業部門の特徴

営業部門は、代理店と協力して顧客のリスク分析と最適なソリューションの提供を行います。保険商品だけでなく、グループ各社と連携したサービスの提案や事故防止のための提案も実施しています。企業営業、一般営業、自動車営業の3つの主要部門に分かれており、それぞれ大企業、専業代理店、自動車ディーラーなどを担当しています[3]

保険金サービス部門の役割

保険金サービス部門は、事故受付から損害調査、交渉、保険金支払いまでを担当します。単なる保険金支払いだけでなく、顧客の不安解消に努め、迅速な対応を心がけています。自動車保険金サービス部門と火災新種保険金サービス部門に分かれており、それぞれ自動車事故と自動車以外の事故を担当しています[3]

本社管理部門の機能

本社部門は、営業部門や保険金サービス部門を支える中核部門です。商品開発、国際、マーケティング、DX、資産運用、経営企画など、多岐にわたる部門が存在します。例えば、商品開発部門は新たなリスクに対応する商品を開発し、DX部門はデジタル技術を活用して業務プロセスの改善と新たな価値創造を行っています[3]

損保ジャパンは、これらの部門が連携して、顧客のニーズに応える総合的なサービスを提供しています。また、国内外に広範な拠点網を持ち、グローバルな事業展開も行っています[2]

損害保険ジャパンの強み

損害保険ジャパンは、国内損害保険市場において強固な地位を築いています。その強みは、収入保険料のトップクラスの実績、多角的な事業展開、そして積極的な海外進出にあります。

収入保険料トップクラスの実績

損保ジャパンは、国内損害保険マーケットにおいて約3割のマーケットシェアを占める大手保険会社です[4]。2023年度の正味収入保険料は2兆1,779億円に達し、安定的な収益基盤を確立しています[5]。特に自動車保険分野では、1兆824億円と全体の49.7%を占め、主力商品としての地位を確立しています[6]

多角的な事業展開

損保ジャパンは、保険事業を基盤としながら、幅広い事業活動を展開しています。SOMPOグループの一員として、保険・防災・減災等に関する専門性を高め、データを戦略的に活用した事業基盤の強化に取り組んでいます[6]。また、確定拠出年金事業やリスクソリューション・サービスなど、グループ各社の専門性を活かした多様なサービスを提供しています[4]

積極的な海外進出

損保ジャパンは、海外事業の拡大に積極的に取り組んでいます。SOMPOグループは32カ国・地域、211都市に展開し、各地域で順調に保険料を拡大しています[7]。海外M&Aによる拡大とPMIの経験値向上を図り、先進国での安定的な収益拡大と新興国での中長期的な成長を取り込むことで、さらなる事業拡大を目指しています[7]

損保ジャパンは、海外進出支援業務提携を通じて、国内外のネットワークを活用した海外進出支援サービスを提供しています[8]。これには、海外リスクに関する情報発信、保険手配、リスクコンサルティング、医療アシスタンスサービスなどが含まれます[8]

さらに、損保ジャパンは、デジタル技術の活用にも注力しています。2024年1月には主力の自動車保険向けの基幹システムを刷新し、お客さまサービス品質と生産性の向上を両立する新たな保険募集プロセスを開始しました[6]。また、能登半島地震の際には、デジタルツールを活用して保険金支払いの早期化に取り組むなど、技術革新を通じたサービス向上にも力を入れています[6]

これらの強みを活かし、損保ジャパンは国内外で競争力を維持しつつ、顧客ニーズに応える総合的なサービスの提供を目指しています。3メガ損保の一角として、今後も保険業界をリードする存在であり続けることが期待されています。

損害保険ジャパンの求める人材像

損害保険ジャパンは、社員一人ひとりの成長を重視し、自己実現や目標達成に向けたチャレンジを全力で支援しています。同社が求める人材像は、主に以下の3つの特徴を持つ人材です。

チャレンジ精神がある人

損保ジャパンは、社員の挑戦を全力で支援する企業文化を持っています。同社では、社員が自己理解を深め、明確なキャリアビジョンを描いた上で、その実現に向けて積極的にチャレンジすることを奨励しています。このような姿勢を支援するため、様々な制度を整えています。

例えば、「チャレンジコース」という社内公募制度があります。これは、希望の部署に応募できる制度で、社員が思い描く未来に向かって、より積極的なキャリア形成や能力開発、専門性強化に取り組むことができます。また、「インターンコース」では、半年間ほど他部署へ留学(異動)することができ、他地域での勤務経験を通じて視野や活躍の幅を広げることができます。

さらに、「リモートチャレンジコース」や「ジョブトライコース」など、社員のライフスタイルやキャリアニーズに合わせた多様なチャレンジの機会を提供しています。これらの制度を通じて、社員は自身の強みを活かし、新たな分野にチャレンジすることができます。

主体的に行動できる人

損保ジャパンは、社員一人ひとりが主体的に行動し、自己成長を遂げることを重視しています。同社では、社員が自ら学び、行動し、成長につなげることで、会社の未来を担っていくことを期待しています。

この考えを実現するため、損保ジャパンは「損保ジャパン大学」という企業内大学を設立しました。この取り組みにより、全国2万4000人の全社員が、場所や時間の制約を超えて学ぶことができるようになりました。オンラインでの学習環境を整備することで、誰でもどこからでも受講可能となり、学びの機会が大幅に拡大しました。

損保ジャパン大学では、社員が自ら学びたくなるような「わくわく感」を醸成することを重視しています。強制的な学習ではなく、社員の自主性を尊重し、主体的な学びを促進しています。また、学んだことをアウトプットする機会も提供しており、さらなる成長につなげることを目指しています。

リーダーシップがある人

損保ジャパンは、変化の激しい時代においても、会社の使命を果たしていくためには、社員一人ひとりがリーダーシップを発揮することが重要だと考えています。そのため、次世代のリーダーを育成するための様々なプログラムを用意しています。

例えば、「SJ New Leadership Discovery」というマネジメント変革に向けた教育プログラムがあります。このプログラムでは、VUCAの時代に求められるマネジメントを体系的に学び、自走する組織づくりを実践することができます。また、若手社員向けには「Innovation Z」というプログラムがあり、Z世代の活躍を後押しする教育を行っています。

さらに、シニア層向けの「シニアリスキリングプログラム」も用意されており、年齢に関係なく、社内外で活躍できるリーダーの育成に力を入れています。

損保ジャパンは、これらの人材育成プログラムを通じて、社員一人ひとりが持てる強みを発揮し、価値を生み出すために必要な機会を提供しています。同社は、未来の保険・サービスを見据えて必要なコンピテンシー(優秀な成果を発揮する能力や行動特性)を検討し、社員の人材育成体系の抜本的な見直しを行いました。

このように、損保ジャパンは、チャレンジ精神があり、主体的に行動でき、リーダーシップを発揮できる人材を求めています。同社は、社員の幸せや働きがいをベースとして、新たな価値ある商品やサービスを創り出し、社会に貢献していくことをミッションとしており、そのミッションを実現するための大きなドライバーは「人」であると考えています。

損保ジャパンは、これからの時代に求められる保険商品やサービス、それを生み出すために必要なコンピテンシーを定義し、「7つのチカラ」を基盤とした人材育成体系を構築しています。社員一人ひとりの市場価値を高めるための層別・世代別にデザインしたプログラムを提供することで、真に実力の高い人材の育成に取り組んでいます。

結論

損保ジャパンは、保険業界の主要企業として、顧客のニーズに応える総合的なサービスを提供することに力を入れています。同社は、収入保険料トップクラスの実績、多角的な事業展開、積極的な海外進出という強みを活かし、国内外で競争力を維持しています。また、デジタル技術の活用にも注力し、サービス品質と生産性の向上を目指しています。

人材育成にも力を入れており、チャレンジ精神があり、主体的に行動でき、リーダーシップを発揮できる人材を求めています。損保ジャパンは、社員の幸せや働きがいをベースに、新たな価値ある商品やサービスを生み出し、社会に貢献することを目指しています。同社は、これからの時代に求められる保険商品やサービスを提供するため、社員一人ひとりの市場価値を高める取り組みを続けています。

参考文献 (Sankō bunken)

[1] – https://ja.wikipedia.org/wiki/損害保険ジャパン
[2] – https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/company/disclosure/2023/sj_disc2023_09.pdf?la=ja-JP
[3] – https://www.sompo-japan-saiyo.com/company/department/
[4] – https://www.sompo-hd.com/ir/data/disclosure/hd/online2020/PandC/
[5] – https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20240520/20240517500968.pdf
[6] – https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/company/disclosure/2024/sj_disc2024_02.pdf
[7] – https://www.sompo-hd.com/~/media/hd/files/doc/pdf/ir/2016/201608_1.pdf
[8] – https://global.sompo-japan.jp/hamamatushi/

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